ヨーロッパ新婚旅行のお土産“ドイツビール”
コロナ禍では、新婚旅行にも出かけられなかったが、
やっとヨーロッパに行けることになったと、
この１月に結婚式を挙げた孫娘が、先日旅立った。
そのお土産が何とドイツの缶ビール２個とクッキーなど。
私、嬉しかったのは、ドイツの缶ビール。１口、１口、口にしながら
約半世紀前のデザイン・ドイツ研修旅行で味わった“ほろ苦い思い出”ここでひとつ。
友人と夜は７時、有名なオブロイハウスというビール酒場で会いましょうと別れ、
別行動しながら夕方になったので、地図も観ながら目的地めざして歩き出したがドイツの２月は暗く、
途中で雨になったことも加わり道に迷ってしまったので、４０半ばの紳士に助けを乞うた。
彼は、快くビール酒場の前まで案内してくれたが、
私が２重、３重の扉を開くこと暫しためらっていると、
店の中まで同行、友人を探すことまで手伝ってくれた。
面倒見のいいこれぞドイツ紳士に出会えたのは本当に嬉しかった。
友人とビールを飲みながらの談笑は、お互いに隣の席のドイツの友人まで巻き込んで行く。
ここはドイツ、オブロイハウス・ビール酒場。
彼らと手を組みながら、ビールを飲むほどにドイツと日本の“負け戦”の構図が鮮明に、
そう、昨日のように見えたことを覚えている。思うに、ドイツも日本も第２次世界大戦の敗戦国、
敗戦国という言葉を使わず、終戦、戦後という言葉でドイツも日本も生きてきたのは事実。
戦前生まれの私には、どんなことがあっても“戦争はゴメン”
ひとこと、ほろ苦いビールを飲みながら
ドイツの親切な“紳士”たちを思い出していた。（喜多謙一）
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