独立自尊(どくりつじそん)3

8月20日から26日まで、恒例の「第22回エメラルド会展」が、
有楽町の交通会館で、1年8カ月振りに開催できたのは嬉しかった。

今回も私は、木彫作品、福沢諭吉先生の教え、「独立自尊」を刻んだ。
自分の考えに基づいて行動し、自分自身に誇りをもって生きろという意味に惚れたのだ。

「独立自尊」という4文字を木彫、漆塗りで仕上げた・・・

4月のブログで書いたように「独立自尊」、
その言葉のルーツを垣間見たという著者、安井信之さんの本を紹介した。

福沢先生のもっとも有名な著作「学問のすゝめ」その文中には
新時代を開いた言葉が150か所にわたって出てくる。

しかしこれらの中に「独立自尊」はない。
先生はさまざまな啓蒙の文章を書く中で、自分の主義主張を
ひと言で表現できる四字熟語をたえず模索しておられた。
晩年に至るまでこれといううなずける名案が出てこなかったのに、
ご自身の八人目の三男「三八さん」当時満9歳が、
この決定的な言葉の誕生に一役買ったというのだ。(序章より)

話がそれるが、期せずして、8月24日、107年振り、
夏の大会V、高校野球制覇したのが慶應高校だった。
「エンジョイ・ベースボール」という名の下で、練習は短時間、
選手の自主性を重んじた考える野球は、優勝でその道の正しさを立派に証明した。
「自ら考えることは、今後の人生の財産にもなる」という森林監督の弁は、
福沢諭吉先生の「独立自尊」思想を胸に占め、野球で証明してくれたのだ。

没後122年、福沢諭吉先生が生きていたら何とコメントされたか・・・
今年の、暑い、熱い夏は、慶応にとっても日本の高校野球にも歴史に残る大会になった。
(喜多謙一)

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