転職活動をされている皆様、特に前職を退職されて就職先を探している方にとっては、応募はしたもののなかなか返事がなく、不安な期間をすごすことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、弊社が経験した中での「企業からの返事が遅い理由」についてお話します。
理由1:単純に担当者が見る時間がない
最も単純な理由が、判断する関係者が多忙で確認できない、というものです。
判断者が一人であれば何とでもなりますが、多くの場合は例え1次書類審査であっても、複数の人間で判断します。
大企業で総務部門や人事部門が窓口になっている場合、まず人事部門で足切りの基準にひっかかるかどうか、上司とチェックするのに時間がかかる場合があります。
上司が出張中や終日会議でつかまらない場合、簡単に1日2日過ぎてしまいます。
そこからさらにデザイン部門に発送するので1日、デザイン部門が同様に数名でみんなで議論しながらチェックしたい場合、その予定を合わせるので数日、重要人物が出張中だったりするとまた数日時間がかかってしまいます。
理由2:競合している候補者がいる
こちらもよくあるケースですが、「他の候補者や他のエージェントから連絡があり、作品集が数週間後に届くのでそれをみてから判断したい」というものです。
また、「他の候補者が最終面接待ちなので、それがダメだったら再募集したいのでそれまでは回答を保留する」というケースもあります。この場合はその「他の候補者」が在職者であったり、最終面接の相手が社長だったりする場合、面接のスケジュールで2週間、3週間はざらに空いてしまいますので、その分回答が遅れます。
理由3:当初の想定と違ったが、良い人材なので人事部に計画変更の承認を取る
これはたまにあるケースですが、「現場若手デザイナーを検討していたがディレクターで良い方が求人に応募してきた。役員に承認を取った当初の採用計画とは180度異なり、予定給与も上がるので、再度採用計画を作り人事部を通して役員に承認を取りたい」というケースです。
同様のケースで給与面で当初の予定よりも本人希望が多い時、その金額を会社として出せるものかどうか、人事部門に確認する場合も時間がかかることがあります。例えば役職をつければ手当を含めれば何とかその水準に行く、など厳密な計算をして返事をくれるからです。
以上のようにさまざまな理由で求人の回答は遅くなる場合があります。
特に規模の大きい企業の場合、面接がかならず1次、2次と複数になってしまうので1ヶ月以内で決まることはほとんどなく、早くても1.5ヶ月程度、時には2ヶ月かかる場合もあります。
※但しこれは書類審査から最終面接回答までのトータル期間です。書類を提出して1ヶ月回答がないことはありません。もしあるにしても理由を連絡してくれます。
すぐに回答が来ないからといって、諦めたり焦ったりしないようご注意ください。