コンサルタント日記
ちょっと明るい話
12月14日、東京・高輪は泉岳寺での、赤穂浪士たちの「義士祭」が終わると、急に来年のことが気になり始める。仲間との新年会の話も出てくる頃だ。そして、「仲間」と言えば、誰かが書いていたくだりを思い出す。「人生って、どうせ草野球のような…
森繁久弥さんにセンスを学ぶ(4)
『森繁久弥は多彩である。 だいたい古川緑波一座で鍛えられたあとは、 満州に渡ってNHKのアナウンサーになっていたし、 喜劇軽演劇悲劇ホームドラマ百般はすべてこなし、 なんと50年も続いている加藤道子との ラジオ『日曜名作座』の朗読…
森繁久弥さんにセンスを学ぶ(3)
ここで、森繁さんのこの「大正会」のルーツに触れるに当り、余談を一つ。先日、日経新聞・夕刊の「学びのふるさと」という欄で、タレントのルー大柴さんは、三橋達也さんから芸能界のルールを学んだという記事を目にした。三橋達也さん(1923-2…
森繁久弥さんにセンスを学ぶ(2)
次に、森繁さんの「食文化考」。一つのお膳に、懐石風に9種類もの品が出てくると、さて、何から口にするか?森繁さんとて、しばし考える。その様子も面白い。映画『社長太平記』や『駅前旅館』の、あの温厚な顔で、一通り、目で楽しんだ後に、静か…
森繁久弥さんにセンスを学ぶ(1)
戦後の映画、演劇を牽引、大衆芸能の分野で初の文化勲章を受賞した、俳優の森繁久弥さんが11月10日、老衰のため亡くなった。96歳。合掌。銀座にある大手広告代理店・社主のOさんに推挙され、入会した、とある会の長老が、何と、森繁久弥さんだっ…
循環社会を楽しむ
私の趣味の日曜大工も、天井まで備え付けの本箱を完成させるところまできて、自己満足と楽しみを満喫している。ところが、本を整理してみて、いかに読みもしない本が多いか気付いた。ここで思い切って処分することに決め、新書や文庫本を手に持てる分…
中国のデザイン(7)
私の感じた生の中国、中国のデザイン・シリーズの7回目。『中国は、「文化の大砂漠」と言われる。なぜそうなったのか。その大きな理由の一つは、実は、中国自身の歴史にある。中国の歴史上、王朝の交替に伴う動乱や内戦がしばしば発生し、経済的、文…
自動車デザイナーの未来
2年に1度の自動車業界の祭典、東京モーターショーが開幕した。スポットライトを浴びているのは、どこもエコ・カーだ。各社が、ショーの目玉に据えているのは、モーターとガソリンエンジンを併用するハイブリット車(HV)と、電気モーターだけで走…
読書の秋
今年は、所用で中国に行くことが多く、日本を出たり入ったりすると、季節を忘れがちだ。気がついたら、秋。この土日、しっかりと本を読み、読書の秋をしばし堪能した。といっても、新刊本を購入したわけでもなく、専門書を手にしたわけでもない。…
中国のデザイン(6)
私の感じた生の中国、中国のデザイン・シリーズの6回目。遅い夏休みを北京で過ごそう、と友人から誘われ、10月の初め、再び中国へ旅立つことにした。週末・金曜の夜に出発し、火曜の朝帰りというのだ。折しも中国は、10月1日に建国(共産党政権…