私は毎週何名かのデザイナーと転職相談を受けておりますが、よくお伝えすることがいくつかあります。今回は、その中でも意外に思っていただいて喜ばれた内容をいくつかお伝えします。相談に来る方は経験数年の若手の方から、40代、50代のベテランの方まで幅広いので共通していないことも多いですが、ご参考になれば幸いです。
- 1)売り上げやクライアントに喜ばれたなど「結果」があればアピール
- 2)職務経歴書の書き方、サンプルの参考
- 3)ポートフォリオには画像付きインデックスをつける
- 4)ポートフォリオは横書きが主流
- 5)20代半ばぐらいまでの人は学生時代のポートフォリオも有効
1)売り上げやクライアントに喜ばれたなど「結果」があればアピール
商品をデザインした場合に、結果としてどうなったか、良い結果が出たらうるさくない程度にアピールした方が良いです。例えば大ヒットしたとか、前の商品の1.5倍の売上とか、目標の120%とか。数字がわからなくても、バイヤーさんから褒められた、営業からとても評判が良かった程度でも良いです。
というのは転職の場合、これまでと違う業界に転職することも多いです。そうすると、その商品が売れたのか、市場での評判がどうだったのか全く知られていないこともあるので、そうした補足説明があると、第三者の評価にもなります。「このデザインが良いのかどうかは業界が違うのでわからないけど、ヒットしたのならポイントを押さえてデザインできる人なのだな」と感じてもらえます。
もちろん、売れなかったものは何も書かないという形でよいです。
2)職務経歴書の書き方、サンプルの参考
転職するときに初めて必要になるのが職務経歴書です。転職をしたことがない人は、どう書いていいのか全く分からないと思います。
そのような場合に、手前みそながら、以下の当社ブログをご案内しています。https://www.bt2.net/oyaku#i-5
この中で、転職Hacks様のテンプレート、それを使って当社で作ったサンプルを見せながら、デザイナーならどう書けばいいかを説明します。
なお、テンプレートにはない「特筆事項」のところは当社のオリジナルで、記載するようお勧めしています。特筆事項の中には困難な業務を乗り越えた経験やアピールしたい大きな業務をエピソードとして具体的に描きます。ほかの項目だけだとデザイナーのスペック的なものはわかるのですが、人間らしさというか本人の「人となり」が伝わりません。特筆事項はそうした面をアピールするのに有効です。
3)ポートフォリオには画像付きインデックスをつける
ポートフォリオの2ページ目あたりに、「画像付きインデックス」をつけることをお勧めしています。これもよく伝えることです。
このページを見ただけで、この人がどのようなデザインを経験してきたかが一目でわかりますし、後半の方の作品でも、「この最後の製品はうちの商品と似ているな、あとでしっかり見よう」と、後ろの方まできちんと見てもらえる可能性が上がります。
詳細はブログでも伝えているのでご確認ください。https://www.bt2.net/oyaku#i-3
4)ポートフォリオは横書きが主流
特にグラフィック系のデザイナーは、ポートフォリオを縦長にしている人がかつては多かったです。これは、印刷してA4で雑誌のように開いてみることを想定しているからだと思います。
しかし、今は100%PDFで送ります。そうすると画面で見たときに縦長では見づらいので、横書きにすることをお勧めしています。最近ではグラフィック系の人でも、横書きが主流です。
5)20代半ばぐらいまでの人は学生時代のポートフォリオも有効
これは若い方限定ですが、20代半ばぐらいまでの方には、学生時代のポートフォリオもおまけで送るようにお勧めしています。
というのは、就職するとどうしても狭い範囲でのデザインしか経験できなくなります。そうなると自分のスキルでアピールできない面が出てきます。
その点、学生時代は幅広くデザインしている場合が多いので、それらを補完できることがあります。ただし、年数が経過しているほど、学生時代のスキルと今のスキルで離れてしまうので、今のポートフォリオが主役で、学生時代のポートフォリオはあくまでもおまけです。だから加工せずにそのまま送るか、上記のような自分の幅を見せられるものだけをピックアップして、ポートフォリオの最後の方に「Student Works」などとつけて載せるとよいと思います。
以上です。当社では転職希望の方に無料でポートフォリオ、職務経歴書と履歴書のアドバイスをしておりますので、ぜひお気軽にご登録ください。
職務経歴書・ポートフォリオ作成のコツ▶https://www.bt2.net/oyaku
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(申し訳ございませんが学生の方・未経験の方は対象外です)