今回は、候補となる企業の情報収集方法です。転職活動の最初の段階はもちろん、応募の際に志望動機を書くための材料としても重要です。また、面接前にもよく調べておくことをお勧めします。
1)会社全体について
会社全体の情報について、まずはもちろん、その会社のホームページを調べます。もしその会社に新卒採用のページがあれば、そこには大学生でもわかるように自社の魅力がわかりやすく掲載されていることが多いので、デザイナーの新卒採用がなかったとしても参考になります。(私が個人的によく参考にするのは、社内の社員の方のインタビュー記事です)
志望動機を書くときには、会社のホームページからミッションやパーパス、会社の方針などを引用すると書きやすいことがあります。
また、大企業でデザイナー以外の職種も多い企業なのであれば、全体像だけではデザイナーの職場や状況がつかみにくいので、「会社名 デザイン」で検索するとその会社のデザイン部が作っているホームページが見つかることがあります。
例えば、「日産 デザイン」で検索すると一番上にデザイン部門が制作しているホームページが出てきます。
https://www.nissan-global.com/JP/INNOVATION/DESIGN/
こうしたホームページもほとんどは新卒採用向けで、学生に向けてアピールすることが目的のページだったりしますが、会社全体のページよりも具体的にデザイン部門の様子がわかります。
会社によっては、Wantedlyにもっとラフな求人情報が載っていたり、noteに社員が公式でブログのような形式で社内の生活などを書いていることもあります。「Wantedly 会社名」「note 会社名」などで検索してみるとよいです。
2)会社の業績・方針について
会社の業績や方針については、株主向けの資料が参考になることがあります。
会社情報や、トップページの上の方で「IR情報」などというところをクリックすると出てきます。この中で四半期ごとの発表ではなく、1年に1度の決算資料であれば方針や中期計画まで書いてあることもあります。また、「世間的には○○が有名だけど、実は△△が利益の半分以上」などという実態もわかります。
例として、以下はコーセーのIR資料のページです。決算資料は数字が並ぶので慣れないとわかりにくいかもしれませんが、棒グラフや矢印などでわかりやすくしていることが多いので見てみるとよいと思います。https://corp.kose.co.jp/ja/ir/library/
このページだと、中長期計画の説明資料、株主通信という名称で会社全体の方向性、経営状況を画像や写真をふんだんに使って説明している資料があります。会社のメインページよりストレートで分かりやすいことが多いです。
3)ネガティブな情報、給与情報
これまで述べてきた企業情報は詳しく知ることが出来ますが、自社の発表資料だと良いことしか書いていないのでネガティブな情報がほしいところです。
今は口コミサイトでいろいろと調べることができます。転職の口コミサイトとしては例えば以下があります。
OpenWork https://www.openwork.jp/
転職会議 https://jobtalk.jp/
以前だと口コミサイトといえば、自社に不満を持っている人が書き込むサイトだったので悪口ばかりだったのですが、今は比較的フラットな意見も多く載っています。それは、上記のようなサイトでは、口コミを見るために自分の今の会社や過去の会社の口コミを書かないといけないからです。
以前の仕組みだと、口コミを書くのは現職に不満があって誰かに聞いてほしい、という人ばかりでした。しかし上記の仕組みであれば、現職に不満がない人や、良いと思っている人も書き込むので、ある程度信頼できる内容となっています。
ただし、不満があって辞める人が悪口を書くことは多いのですが、それがその人が原因なのか、会社や上司が悪いのかはその書き込みだけではわかりません。また、もう5年も10年近くも前の情報であることもあります。ネガティブな情報はよく読んで判断することをおすすめします。
なお、給与に関してはOpen Moneyというサイトがあります。口コミサイトと同様、自分の情報を登録することで各社の給与の詳細情報が見られるというものです。大企業になるとポジションごと、役職ごとに幅が見られるので転職後の昇給ビジョンまで参考になります。https://openmoney.jp/
以上です。当社では転職希望の方に無料でポートフォリオ、職務経歴書と履歴書のアドバイスをしておりますので、ぜひお気軽にご登録ください。
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(申し訳ございませんが学生の方・未経験の方は対象外です)