「デザイナー」の可能性! デザイナー転職ガイド2024

今回は、少し転職とは離れて、デザイナーという職業がもっと社会に貢献できる可能性について書きます。

(知っている人には当たり前な話かと思いますが、この仕事をしていると、明日の締め切りに追われる現場デザイナーの方々でこうした話と縁がなくて全く知らない人も多いと感じます)

中小企業の困りごとを解決するデザイナー

縁あってこの仕事を始める前、私は社長と2人という小さなデザイン事務所でプロダクトデザイナーとして働いていました。その社長はデザイン思考とかデザイン経営という認識はなかったものの、中小企業から多様な相談を受け、企業人がなかなか発想できない角度からビジネスの解決策を示したり、時には商品化を止めるようなアドバイスもしていました。

デザインがビジネス・経営を進化させる

時は流れて現在。デザインという言葉が広がりすぎて戸惑っている方も多いのではないでしょうか?例えば、かつては消費者向けの電気製品も作っていた某社の中途採用サイトで「デザイン」で検索すると、「ビジネスデザイナー」しか出てきません。その業務内容は、プロダクトデザインやグラフィックデザイン、UIデザインを専門的にやってきた人からすると、何を書いているのかよくわからない内容だったりします。

しかしこうした広がりが、デザイナーが社会に貢献できる可能性を示しています。
昨年末、トリニティ様主催でパナソニック ホールディングス株式会社 執行役員 デザイン担当 臼井重雄氏による『デザイン経営の実践知』と題したセミナーがありました。
臼井氏は、パナソニックのデザイン部門の長を務め、役員となった人物。同セミナーでは、臼井氏がグループCEOの楠見氏から命を受け、2021年から全社的に進めている「デザイン経営実践プロジェクト」の具体的な内容と効果をわかりやすくお話ししていました。

(同プロジェクトについては、パナソニックのHPにて詳しく解説されています)
https://news.panasonic.com/jp/group-magazine/articles/16578

(また、以下の日経XTRENDの記事でも概要がわかります。一部有料です)
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00773/00001/?i_cid=nbpnxr_child

米国や欧州では、デザイナーがこうした分野で活躍するのが当たり前になってきていると聞きます。日本でも、デザイン会社ですが新規事業立ち上げを得意とする会社や、パナソニックのように経営改革の領域まで手掛けられる会社も出てきています。

弊社の記事を読んでくれているということは、現職でなんらかの不満や閉塞感を感じているのだと思いますが、こうした高い視点、広い視点を持つと視界が開けるかもしれません。

AXIS開催のセミナー

ちょうど、AXIS様から3月にこうした広義のデザインに関わるセミナーの案内がありました。

2025/03/12 (水) 19:00 – 21:30「デザインシステムの未来戦略」
https://peatix.com/event/4307356

「セミナー概要を読んでもよくわからなかった」という方も、上記のような閉塞感を感じているなら、ぜひセミナーを聴講してみるとよいと思います。事例を交えて話してくれるので、容易に理解できると思います。

ただこちらは東京でのリアル開催ですので、地理的に難しい方もいるかと思います。それならまずは登壇者の1人、KESIKIの石川俊祐氏の著書を読むことをお勧めします。広義のデザインの強さを、私の稚拙な文よりももっとわかりやすく、豊富な事例で楽しく教えてくれます。

「HELLO,DESIGN 日本人とデザイン」
https://www.amazon.co.jp/dp/4344034449

この投稿ではWeb記事・本・セミナーの案内で終わってしまいましたが、ぜひアンテナを立てて情報を収集することをお勧めします。また、企業側もデザインの可能性に気が付いて進化している企業と、デザイナー軽視で凝り固まっている企業では10年後に大きな差が付きそうだと強く感じます。

以上です。当社では転職希望の方に無料でポートフォリオ、職務経歴書と履歴書のアドバイスをしておりますので、ぜひお気軽にご登録ください。
(申し訳ございませんが学生の方・未経験の方は対象外です)

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