Simple is the best.

デザイン界では、「シンプル・イズ・ザ・ベスト」という言葉は、
神聖化されて久しい。
デザイナー誰もが、この言葉を刷り込まれていると断言してもいい。
しかし、「シンプル・イズ・ザ・ベスト」なるデザインを生み出しても、
もはや会社が、あるいは世間が許さないということで
複雑なるものを世に送り込んでいる例は多い。
例えば、ラジオの深夜放送を聞きながら眠りにつきたいとする。
しかし、ラジオ機能だけのシンプルな商品は、めったに無い。
CDやMD機能もあったり、中にはお風呂場専用のラジオもある。
「おまけ」がついていないと商品化できないのが、今の市場なのだ。
しかし、要らないものは要らないから
シンプルなものが欲しいと探しても、無いのだ。
つい面倒になって、「おまけ付」を買うが、結局使い切れない。
携帯電話など、その最たるもので、販売代理店のカウンターでは、
中年おじさん、おばさんからの使い方についての問い合わせで
混雑しているのをよく見かける。
そこで、団塊世代の大量退職を機に、「シンプル・イズ・ザ・ベスト」の
商品市場を作る手はありそうだ。
ただ、その場合は、間違っても、「団塊世代向け」とは書かずに、
そっと、さりげなく「シンプル・イズ・ザ・ベスト」商品として並べるべし。
なぜなら、彼らは、いつまでも「自分は現役だ」と思い込んでいるのだから。
(K.K.)
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