コンビニなどで見ると、ラベルの替わった新製品ビールが
毎日のように売り出されている。
本当は毎日ではないのだろうが、
そう思えるほど、モデルチェンジを繰り返している。
発泡酒で135円前後と安価だが、缶の印刷はきれいで、
飲んだらすぐ捨てられる運命とは、なんとも勿体ない。
缶はリサイクルされるから、それはそれでいいのかもしれないが、
ラベルのデザインの使い捨ては、デザイナー側から見ると切ない限り。
愛着のある、いいデザインのものは、もう少し長く使ってもらいたい。
競争のためのモデルチェンジ、デザイン戦略は理解しても、
あまりにも激しすぎると、ビールの味を理解しないままに、
次のラベルのビールを味わうことになる。
そして、メーカーの特徴などどうでもよくなり、
いずれ味はどこも同じ、安い物でいいということになりかねない。
ワインの例で見ると、フランスのこだわりはすごい。
伝統的な農産物や酪農製品を国が保証するという法律があり、
ワインであれば、生産地やぶどうの品種、栽培方法、製法まで
細かく基準が設けられ、それに従っていないと
その原産地名をブランド名として名乗れないようになっている。
「本物のフランスワイン」という文化を法的に守る国の話を聞くと、
日本もそろそろ、ビールの世界でも「ブランド戦略」に目覚めないといけない。
安い物でいいという世界になると、中国やインドに負けることは明白。
これからは、知恵戦略を目指すべきだろう。
(K..K.)
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