成果主義の見直し始まる

日本の企業の多くが、組織の活性化をねらった成果主義(業績主義)を
とりいれてきたが、このところ大幅な見直しが始まっている。
成果主義は、主に短期目標の達成度で賃金を決める制度であるため、
長期的な目標を設定せず、失敗をおそれて大胆な目標を設定する社員が
少なくなるなどの弊害が指摘され、富士通、ホンダ、ブリヂストンなどが
見直しに着手している。
例えば自動車のデザインでみると、モデルチェンジが3年から5年である。
短時間(例えば半年)の成果主義で、デザイナーを「採点」することは非常に難しい。
「能力主義」と「成果主義」の違いは、
  1)安定した保有能力 vs 変動する業績
  2)給与アップ・ダウンの有無
だと言われる。一般に言う能力(主として保有能力)主義を見直した結果が
成果主義になったはずだが、やはり能力主義も捨てたものではないと理解したのが
昨今の企業だとしたら、いかに人事制度が難しいかが改めてわかる。
今回の成果主義の見直しが、長期的な目標を設定しての成果主義に発展し、
製造業を担う働き手のやる気を起こさせてくれる制度になることを期待したい。
マクドナルドの創始者は、「仕事の成果だけで評価される仕事につくのは
勇気のいることだ」と含蓄のある言葉を残している。
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