厚生労働省の研究会は、日本の産業構造の変化に合わせ、
2006年までの今後5年で約1900万人の正社員の転職が必要との試案をまとめた。
転職者は2000年時点と比べ毎年25%ずつ増え、1000万人以上が
現在の勤務先とは別業種に再就職するシナリオだ。
中高年を中心に、製造業などからサービス業への労働移動を
円滑に進める方策が課題となりそうだ。(2002年7月9日付 日経新聞)
何ともショッキングな数字だが、骨子は日本の産業構造の中心が
製造業から医療、福祉、情報、人材派遣などのサービス産業へと
徐々に移る労働移動の姿を描いている。
数字でみると、製造業は人件費の安い海外での現地生産比率が高まるため、
国内の雇用が縮小、70万人減る。
半面、サービス業の就業者数は117万人増えるというのである。
そうなると、デザイン界の転職動向はどうなるのだろう。
先日、中国と日本両国で活躍している日本人の友人に聞いてみた。
彼曰く、デザインをよりグローバルにとらえ、デザイナーとして生きるのなら、
「どこでもデザインが生かせる腕を磨いておく事」と言い切っていた。
要するに、プロに徹して、野球でいうなら米大リーグでも
活躍できる腕を磨いておけということなのだろう。
世の中がどう転ぼうと、デザインという仕事はなくならない以上、
仕事はどこかに必ず存在する。
それを見つけるのもデザイナーの感性の一部分だろう。
それには語学はもちろん、グローバルに通用するデザイナー像を
シミュレーションして、それに向かって腕を磨くことが必須。
デザイナーも、イチロー選手に学びたい。
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