団塊世代へのエール

年齢のことは言いたくないが、実際は、日本はまだまだ歳にこだわるから、
考えようによっては、後進国だろう。
いわゆる団塊世代前後の登録者のコンサルティングは、
会う前から、なんとなく暗雲が漂う。
彼らの特徴は、弊社のサイトや地図を良く見ていないのか、
 1) 弊社にたどり着くのに時間がかかる
 2) 歩きすぎ、遠くに行き過ぎて迷い、電話をかけてくる
 3) 救いは、早く家を出ているから、5分前には弊社に着く
ぎりぎりで遅刻にはならないから問題は無いのだが、
何かしら若い人と違うのだ。
弊社に来る転職希望者は、9割近くは35歳までだから、
彼ら団塊世代は少数派だ。
還暦のお祝いに、赤いチャンチャンコを着る習慣は、60歳にして立つ、
生まれ変わってスタート台に立つという意味だと聞いたことがあるが、
最近の彼ら団塊世代を見ていると、60歳にして立つという謙虚さより、
働き盛りの40代の頃の延長で職を求めてくるようだ。
しかし、世の中は厳しく、転職は狭き門である。
正社員はおろか、パートタイムも無いことが多いが、
彼らの豊かな経験、ノウハウは捨てがたいから、
こまめに職歴を記入することを勧めている。
先日も、登録に来社した団塊世代に、年代順に職場と職歴、
代表作品を分りやすく並べるよう、キャリアシート書き直しの宿題を出した。
転職は狭き門が故に、大人の分別、自分のやってきたことと、
これから何をしたいかという確かな意思表示が必要だからである。
団塊世代には厳しいが、再度初心に戻って職務経歴書を書くのは、
私としては、団塊世代へのエールのつもりで出した宿題だ。
(K.K.)
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