昨夜は、ある出版社の60周年記念のお祝いに招かれた。
医療関係専門の出版社だから、一般にはあまり知られていないが、
看護学専門という世界では、秀逸。
お医者さん、看護士さんが集まって盛り上がり、
とても良いパーティーであった。
その中で、主催者側の会長のスピーチ、
「出版の歴史は120年、我が社は60周年、まだこれからが勝負」
という意気込みは、すばらしいと思った。
私たちデザイナー集団も、まだせいぜい60年の歴史しかない。
やはり、ここは謙虚に、「出版の歴史は120年」に学びたいと思った。
明治以後の日本の文化を育て、支えてきた出版業界も、
若者の活字離れが激しく、昨今は不況産業の代名詞になりつつある中で、
生き残りをかけて頑張っている。
フリーデザイナーという業界の不況も、
出版業界のそんなしたたかな戦略、工夫に学ぶところは多い。
どんどん本を書く、論陣を張る、批判されながらも
理想の追求に動く、負けてたまるかという業界に変身する……
そんなデザイナーの姿を思い描いていた。
(K.K.)
デザイナー転職紹介、人材紹介、求人募集のビートップツー