デザイナーとGNP

人は、モノではなく、コトバに反応する動物らしい。
先日、某医学財団の75歳の理事長である、医学博士のT氏と会食した。
氏は、講演を頼まれ、一席すませたところだというので、
楽しく飲もうと勧められ、杯を重ねた。
酔うほどに、やはり健康談義に入っていき、すかさず、T氏から、
講演の続きのような、おもしろい話が出た。
ご存知、「PPK」は、「ぴんぴんころり」、「NNK」は、「年々ころり」。
では、「GNP」は何でしょう、というのである。
本来の「GNP」は、一般に国民総生産(gross national product)で、
国力の代名詞であり、 米国に次ぐ経済大国・日本を示す、
誉れ高い言葉であったが、今では世界○位まで落ちており、
いろいろと危惧されている。
それはさておき、健康談義では、「GNP」は何の頭文字か。
「G」は、「元気」で間違いなさそう。
「N」は、「仲良く」かな?
さて「P」は……「product」か?などと考えるも、
酔いが回るほどに言葉が出ない。
とうとう思いつかなかったので、宿題にしてもらった。
(みなさんは、健康に関する「GNP」、何だと思いますか。
 すぐにネットで検索してしまう前に、少し考えてみては?)
往年の高度成長期のデザイナーは、
毎年の国民総生産(GNP)の伸びに目を見張り、
モノづくりに明け暮れていた。
ここに来て、健康談義で、同じ「GNP」という言葉が出てくるとは、
やはり、人はモノではなく、コトバに反応する動物らしい。
少し納得。
(K.K.)
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