デザイナーの武者修業

先日、香港の有名日系企業から、デザイナーの求人があった。
国籍を問わず、優秀な人を求むというのだから、
日本企業も、ここまでデザイナーに拘り始めたのはすばらしいと思い、
私たちも全力投球で人材発掘に当たった。
結果、香港在住のデザイナーに決まった。
日本でのPR不足もあったに違いないが、
結局、日本からは誰もエントリーしなかったのだ。
私は、デザイン界にも、いわゆる「武者修業」ということが必要だと、
常々思っていただけに、このことは非常に残念に思った。
「武者修業」とは、例えば他の土地や外国に行って技芸を磨くことで、
私は、そうやって腕を磨くデザイナー像にあこがれていた世代だから、
なおさら、そう悲観したのかもしれない。
そして、ちょうど届いた、日本人4人のノーベル賞受賞のニュース。
彼らの世代が、いかにベンチャーに満ちた時代に生き、
それぞれの苦労を乗り越え、忘れた頃に花が咲いたか。
そこに、日本人のしたたかな気質をみただけに、
改めて、今回の件は、非常に残念に思ったのだろう。
デザイナーとして技芸を磨くことに徹したら、若い時の「武者修業」は、
買ってでもすべきで、将来、必ず役に立つ。
私は、そう信じている一人である。
(K.K.)
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