これほど車社会になる以前は、旅といえば、鉄道や船だった。
そして、駅や港には、それなりの特徴あるスタイルがあった。
ところが昨今、JRの駅構内は、「駅ナカ」が幅をきかせ、
ホームも自動販売機が目立つようになった。
喉が渇いたら、手軽に何でも買えるから便利ではあるが、
その分だけ、情緒も減ったように思う。
「人生は旅」とは、言い古された言葉ではある。
しかし、芭蕉までさかのぼらなくとも、
我々は、鉄道、船、車の旅をしながら、人生をエンジョイする。
地方に行っても、すべてのJR駅構内が
画一的な自動販売機のみなったら、寂しい。
自動販売機も、確かに便利であることは分かるので、
それと両立するアイデアはないものだろうか。
その地方の特徴を盛り込んだ自動販売機でもいい、
何がしかのアイデアがないと、旅もつまらないものになる。
そうしたことをJRに提案するデザイン団体があってもいいように思う。
ここにも、デザイナーの出番が沢山あるはずだ。
(K.K.)
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