経験の活かし方

働いたことのない人には、働く喜びは分からない。
遊んだことのない人に、遊びの面白さは分からない。
かように、「経験」というものは、非常に大切なものなのだ。
先日会った若いデザイナーは、先行デザインという難しい職場で、
いろいろと苦労しながら、デザイナーとして生きてきた喜びが、
昨今の景気ダウンで、職場での配置換えに遭い、
元のデイリーワークに戻り、生きがいが薄くなったという。
願わくは、腕を振るうことのできる職場、
難しくても、やりがいのあるプロジェクトに取り組みたいというので、
新しい職場を紹介した。
階段をひとつでも昇りたいという彼の意志は、
彼自身のマンネリ化打破の一策でもあるように感じた。
企業の組織改革は、日常茶飯事。
配置換えというカタチで、いつでも従業員に降りかかってくる。
デザインの職場でも同じであるが、彼は、それを契機に、
次なる人生の目標に向かって挑戦しようと考えている。
思わぬ経験をも糧にするその姿勢は、若いのに凄いと思った。
今しか出来ないことがあることや、「経験」の大切さを、
彼は知っているのだろう。
誰も後押ししてくれないデザイナーの孤独な世界に、
果敢に挑戦しようとしている若者にエールを送るのも、
私たちの仕事のひとつだろうと考えている。
(K.K.)
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