現代のハイテクを「形にして見せる」ことにかけている人がいる。
東京大学で機械工学を学び、自動車メーカーのデザイナーを経て独立し、
JR東日本のカード改札システム「スイカ」や、メカの美しさを強調したヒト型ロボット、
子供や高齢者が簡単に扱えるコンピューター用入力装置など、
産業界を刺激し続ける工業デザイナー、山中俊治氏だ。
日本経済新聞は「日本の実力派」シリーズコラムで山中氏を紹介している。
(日経4月13日)
ご存知のように、不況の1930年代、
米国では消費者を惹き付けるデザインが歓迎され、
現在の工業デザインが確立した歴史がある。
日本の不況も考えようによってはチャンス到来、
「スイカ」などの開発の芽を「形にして見せる」技で
デザイン界が復活するならば、すばらしいことだ。
デザインとメカのドッキングが産業界を引っ張るとしたら、
デザイナーもメカを学び、メカ屋さんも山中さんのように
デザインを学び、未知なる商品開発にエネルギーを投入できれば、
未来は拓けてくるように思う。
そういう意味でもデザイン界は専門馬鹿集団にならずに、
異業種との共存共栄を図る集団でなければならない。
そして我々一人々々が「形にして見せる」
個人技で勝負するデザイナーを目指すべきだろう。
その個人技こそが、転職の際にも大切なデザイナーの価値だ
ということを理解しておきたい。
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