『鶴彬 こころの軌跡』


この夏話題の神山征二郎監督作品。
鶴彬の生誕100周年記念作品で、
「平和のために生き抜いた詩人の魂」が描かれている。
東京・中野「ポレポレ東中野」で7月24日(金)まで上映中。
『「ツル・アキラって何者?」というところからスタートして一年半。
 少なくとも生誕地・石川県かほく市高松では、
 いまそんな質問は聞かれなくなった。
 監督も、脚本家も、「知らなかった派」というゼロからの出発。
 これが、この映画の第一の特徴と言えようか。
 「金をかけない映画作り」これが第二の特徴』
と、実行委員のK氏は書いている。
地元ボランティア・スタッフは、私の中学の同窓・友人達。
彼等が、寄付集めから、ロケ・エキストラと、
一人何役もこなした作品であることは聞いていたので、
東京での封切を待って、駆けつけた。
東京の東中野にある、「ポレポレ東中野」。
知る人ぞ知る、常に名画を上映している映画館だ。
戦争に向かう激流に立ちふさがる、若き詩人の魂。
「川柳」の革新と芸術的向上を目指し、その「川柳」を武器に、
反戦・反権力を貫いた鶴彬。
治安維持法違反で逮捕され、留置所で赤痢にかかり、
29歳で亡くなるまで、1000を超える句と、
90余の評論、自由詩などを残したそうだ。
映画は文化のバロメーターといわれて久しい。
デザイナーは、月に映画を2?3本見るぐらいでないと
一人前ではないと、一言付け加えておきたい。
(K.K.)
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