懇意にしている後輩から、「ゼミ卒制企画審査会」に
来てくれないかという誘いがあり、同僚と共に出席した。
彼の教える大学で学ぶデザイナーの卵で、
来春卒業予定の4年生、24名の卒業制作テーマを
先生、先輩、後輩など、皆でチェックし合うという、珍しい公開審査会だ。
さぞ、刺激的なテーマがあふれているだろうと、期待して出かけた。
はじめに企画書を配り、自己紹介、テーマ、コンセプト、セールスポイント、
効果予測、スケジュール等々を、各自発表する。
先生や審査員からの質問を受け、応えるという5分間。
それを見ながら、審査員は評価表にもとづき、各項目を採点していく。
この学年は、女性が8割を超えているから、どちらかというと華やかで、
夢とロマンあふれるテーマが並ぶかと思いきや、
かなり地味な、エコだとか、省資源だとか、
真面目なテーマに取り組んでいるのには驚いた。
こんなにも、やさしい、麗しいテーマが並ぶと、
おとなしいデザイナー集団になるようで、面白くない。
私などは天邪鬼だから、「ドスの利いた滅茶苦茶なアイデア」
なども出して欲しいと、つい無いものねだりをお願いしたくなった。
こうなってしまうのは何故なのだろうと、今、考えている。
(K.K.)
デザイナー転職紹介、人材紹介、求人募集のビートップツー