中国のデザイン(1)

先月は、二度も中国に行き、上海、北京、内モンゴル、包頭市などを
訪れる幸運に恵まれた。
こんなことは生まれて初めてで、少し興奮気味である。
決して、オーバーなことを書くつもりはないが、
私の感じた生の中国、そして中国のデザインを、シリーズで記したい。
まずは、言葉、中国語について。
都内の山手線などでみかける中国人は、
ことごとく声が大きくて、閉口することがある。
中国通である私の先輩も、いつも気にしているが、
中国では、北京でも、上海でも、やたら大きな声で話している。
カルチャーの違いだろうという程度の認識でいたが、
今回、日本通である中国人の友人に、その真相を確かめてみた。
結果は、大きな声でないと、彼ら同士、意味が通じないというか、
会話が成り立たない、というのである。
少し中国語を齧ったことのある人なら理解しやすいだろうが、
あの漢字一つ一つには、アクセント(声調)があり、
声を上げたり下げたり、抑揚をつけて発音するのだ。
声調は4つあり、これを「四声」といい、四声によって意味が違う。
日本語には無いから分かり辛いが、四声を使い分けないと
意味が通じないから、自然に大きな声になるらしい。
中国語には、漢字ばかりで、日本語の仮名にあたるものが無い。
だが、その漢字を眺めていると、なんとなく意味が分かったり、
納得する単語が多いのが、我々日本人には救いだ。
例えば、どこでも目にする「安全出口」の看板は、日本の「非常口」のことだ。
私など、「非常口」より、「安全出口」の方が分かりやすいとも思う。
少々、「中国語かぶれ」してきたのかもしれない。
(K.K.)
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