『天災は忘れた頃にやってくる』と言ったのは、「科学者の随筆家」として
多くの読者に愛された寺田寅彦である。
今、巷には、防災グッズとして、様々なものが店頭に並んでいる。
その中で、今回はタンスや食器棚の転倒防止グッズ、
『ふんばる君』を使ってみた。
「敷くだけで安心、ネジ・クギ不要」とある。
家具の下に帯状の合成樹脂を敷くだけで、家具の滑り出しを防ぎ、
転倒しにくくするという簡単なものだが、震度7でも食器棚の転倒を防いだ、
と取扱説明書にある通り、その安定感には驚いた。
敷くことで、家具の前部が7mm高くなり、最上部が壁にピタリと
寄りかかった状態で安定するしくみである。
もちろん「MADE IN JAPAN」。
このあたりのアイデアは、日本人の繊細、緻密、簡潔なる
商品開発の極意と考えると面白いが、そもそも、西洋諸国のように
タンスが無いところでは、アイデアが出ない商品でもある。
地震が無い国には無用だが、
このアイデアは何かに応用できそうで紹介した。
デザイナー諸氏のアイデア展開力、応用力に期待!
(K.K.)
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