中国のデザイン(5)

私の感じた生の中国、中国のデザイン・シリーズの5回目。
先日、中国の大手インターネット会社「百度」の日本支社長の講演で、
日本人は「職人」で、中国人は「商売人」であると、
いろいろな例をあげて話されていた。
中国人から見ると、日本人が「職人」に見えるのはなぜだろうと
思っていたところ、タイムリーにも、9月号の『図書』で、
グラフィックデザイナーの原研哉さんが、日本人について書いていた。
『掃除をする人も、工事をする人も、料理をする人も、灯りを管理する人も、
すべて丁寧に篤実に仕事をしている。
あえて言葉にするなら「繊細」、「丁寧」、「緻密」、「簡潔」。
そんな価値観が根底にある。日本とはそういう国である。』
(「美意識は資源である」より抜粋。)
「職人」堅気の日本人のプロダクト魂と、
中国五千年の歴史に見る『商売』上手が協調して、
来るべき、アジアの時代を迎えるのが期待されているのだと思う。
中国のデザイン界が、まだまだ日本にまなざしを向けているのは、
原研哉さんの言葉にある、「繊細」、「丁寧」、「緻密」、「簡潔」を
学びたいということだろうと、私は思った。
(K.K.)
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