プロダクトデザイナー転職ガイド 9)面接 I

プロダクトデザイナーが転職する際のポイントを分けて掲載しています。
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今回は、「面接」についてです。何回かに分けてお伝えします。

企業が中途採用をする場合、まずは作品集・職務経歴書・履歴書で書類選考をします。ここでかなりの人数が落とされ、受かった人だけが面接に進めます。
面接は1回の場合と、デザイン部門長による面接と役員面接の2回に渡る場合があります。(会社によってはさらに社長面接で3回ある場合もあります)
面接のスタイル・位置づけは企業や求人内容により異なり、概ね以下の3つに分かれます。

1)単純に人柄の確認

こちらは、求人条件が難しい場合によくあります。
数ヶ月から場合によっては1年以上探し、やっと条件に合う人物が見つかった場合、企業側は書類選考時点でほぼ内定させようと考えています。
この場合は面接時に競合はいません。最低限のやりとりだけした後は、入社後の手続きなどが話される場合もあります。

この場合のアドバイスは自然体で行くこと。また、質問や不安な点があれば聞いておきます。というのは、もし内定が出た場合、受諾するのか、他社にするのか、を決めなくてはいけないからです。
この段階では、企業側はほとんどの場合、答えにくい質問でも素直に答えてくれます。悪条件を隠して入社してもらっても、すぐに辞められてしまったら企業側としても大きな損失になるからです(それよりも、合わない人材には最初から断ってもらった方が損失は少ないのです)。もしどうしても譲れない条件があるのであれば、ここで主張しておいた方がよいでしょう。

2)面接で複数人から絞る場合1(面接のみ)

面接での受け答えでさらに候補者を絞るケースがこれです。
たいていの場合、書類審査の結果である程度ランク付けされているということです。

とはいうものの、自分の作品集を正しく説明できるか、質問に対して正しく答えられるか、ということで逆転することは良くあります。
また、面接結果が合格を出す水準になかった、ということで全員落選で再募集、ということもあります。

この場合のアドバイスは、事前に想定質問を考え、答えをある程度用意しておくことです。しかし、丸暗記してしまっては不自然になるので、キーワードをメモする程度にとどめた方が無難です。

なお話し慣れていない人は、誰かに質問してもらい人前で話す練習をしておいた方が良いです。

3)面接で複数人から絞る場合2(事前課題あり)

面接の前に課題が出て、その課題をプレゼンするものです。
課題はたいてい、業務で可能性のあるプロダクトのデザイン提案です。ターゲットが決まっている場合もあれば、ターゲットも自分で設定していい場合もあります。

手描きを重視する企業ではラフスケッチも全て持ってくるように言われる場合もあります。

ここで見られるのはデザイン力とプレゼン能力です。
2)と異なるのは、デザイン力がかなり重視されるという点です。

ここでアドバイスは、事前課題が期間中にうまくいかなくてもハキハキと自信をもってプレゼンするのがいいと思います。
基本的なことですが求人企業は一緒に仕事をする仲間を探している、ということを忘れないでください。

というのは、デザイン課題は企業が通常デザインしている製品であることが多いので、面接官はその分野のベテラン/プロフェッショナルです。従って、少し調べた程度の浅い知識で「社会はこのように変化していくので、こういうデザインが必要なのです!」と得意げに語っても、それは何年も前に同社で議論した使い古された内容だったりします。

また、少なくともこれから一緒に働く仲間を探しているので、自分を良く見せることを意識しすぎて、「なんだかすごそうだけどこんな人とは働きたくないな」と思わせてしまうことがないようご注意のほど。

<来週は「面接でよくある質問」についてです>

(下村航)

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