「横棒は人生、縦棒は歴史」

昨年、暮れも押し詰まった日に京都出張があった。
これ幸いと早めに都入りし、久しぶりに嵯峨嵐山を訪れた。
何と、十数年ぶりのことで、地図もおぼつかない。
JR嵯峨嵐山駅でもらったパンフレット手に、歩き出した。
渡月橋、天竜寺を観て、嵯峨野・嵐山の代表的風景、竹林散策、
落柿舎あたりでデジカメの出番が多くなる。
まだ、このあたりで、このような田園風景が広がっているのに驚く。
日本の原風景なのだろう。何もかも忘れてほっとする。
青い目の外人さんからも、シャッター押しを頼まれたりして、
一人旅も結構楽しい。
その後、大晦日から年明け3日まで、群馬県高崎市の山間に居た。
読書三昧を試みての一冊目は、南鶴渓の『文字に聞く』。
その本の中で目にした「横棒は人生、縦棒は歴史」からの一節。
 『時、2010年、漢字では、二千十年。
  十という文字は、横棒をX軸、縦棒をY軸と見立ててもいい。
  そうすると、人類の長い歴史の中で、今生きているあなた自身の
  座標が見えてくる。すなわち縦棒(Y軸)が人類の歴史、
  横棒(X軸)があなた自身の自分史である。
  縦棒と横棒の交点が、現在のあなた自身がいる位置ということになる。
  有史以来、今日に至る大きな流れの中で、人類はさまざまな文化を
  創造してきた。身近な衣食住はもとより、思想、哲学、芸術などの
  すべてが、過去からの積み重ねである縦棒の上に成り立っている。
  その中でも、言葉と文字は最も重要なものである。』
と、考えさせられる箇所を紹介したところで、今年もよろしく。
(K.K.)
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