先日、ある大企業のデザインセンター長と話す機会があった。
リストラなどの暗い話も底を打ったらしく、そういった話は少なかったが、
今後は企業が従業員の自己責任を問う時代に入ったという。
トップ曰く、寄らば大樹の…という時代は過去のものになり、
各自何が出来るか、各自が実力で生きて行くことを強制し始めたという。
裏を返せば、大企業たりとも従業員の一生をみることが不可能。
従って、実力があれば、他社に転職しても良しという。
米国流のドライな関係を、トップが宣言しはじめたというから
時代の様変わりも激しい。
もともとアーティストやデザイナーの世界は、実力のみの世界だったと考えると
新鮮な話でもないが、昨今ひ弱なデザイン集団を目にして、
こんなゲキになったとも受け取れる。
実力をつけるとは、川崎和男氏(グットデザイン審査委員長)流に言えば、
デザイナーは喧嘩師であれ、喧嘩(議論)して実力をつけろということだろう。
デザイナー自身の自己革新、言い換えれば、デザイナーが実力をつけること、
存在感のあることなどが、大企業の中でも求められる時代になったとみたい。
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