楽器の老舗メーカーY社が、銀座にホールを構えて半世紀が経った。
今年、ビルを新築し、そのオープンにあたっては、
様々なイベントが行われていた。
中でも、Y社デザイン研究所の「Yamaha Design Masterworks展」
(デザイン歴史展)は、ユニークで、すばらしく、見応えがあった。
新旧デザインを並べながら、技術とデザイン
(Technology, Form, Performance)の共生を見せてくれていた。
Y社のデザインポリシーが脈々と引き継がれ、
守られているのを実感できるように展示され、
デザイン研究所スタッフの丁寧な説明も良く、
私のような音感の悪い身にも、よく理解できた。
百聞は一見に如かずとは、このことをいうのだろう。
若い時、少しだけ楽器のデザインを齧ったことがあり、
何百年も続く楽器のデザインのモデルチェンジ、
マイナーチェンジの難しさを少しは知っているだけに、
この企業のデザイン研究に賭ける努力は賞賛に値すると思った。
時代と共に音楽も変わり、ライフスタイルも変わり、
それを背景にしながら、楽器も常に変化し、進化している。
地味に見える楽器にも、微妙な変化が求められ、研究されている。
その“努力展”とも見てとれた。
(K.K.)
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