韓国サムスングループは、900人ものデザイナーを抱える会社と聞いて驚いた。
さらに、2万人の社員に、英語、中国語、日本語の語学研修を実践しているという。
(2010年4月28日付 日経産業新聞より)
なるほど、サムスンの強さの秘密がこのあたりにあるのか。
グループ全体で27万人の社員を抱え、年間売上高は約16兆円(日本円)、
10年後の売上高を現在の3.5倍、37兆5千億円にする目標という。
すさまじいグローバル企業である。
この企業と戦えるのは、日本ではP社、S社ぐらいといわれる所以である。
どうして強くなったのか。
30年程前の話として、オーナーは、「売れ残り、在庫の山」を見て、
これからはデザインだ、差別化だと、デザインに力を入れたと語っている。
デザインには、魅力という武器があることを知ったオーナーは只者ではない。
時代を観る目があったのである。
戦後の日本の歴史も、これを毎度繰り返してきた。
自動車しかり、家電しかりである。
ただ、このところマンネリ化し、挑戦する力を失っただけであって、
日本人の底力のすごさは、皆知っているはずだ。
その底力、エネルギーを取り戻すのは、やはりデザインの役割だ。
デザイナーとデザイン部門の奮起を期待したい。
(K.K.)
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