うつくしき川は流れたり
そのほとりに我は住みぬ
春は春、なつはなつの
花つける堤に座りて
こまやけき本のなさけと愛とを知りぬ
いまもその川ながれ
美しき微風とともに
蒼き波たたへたり
(室生犀星/犀川/抒情小曲集 第3集初めの頁より)
帰省の楽しみのひとつに、朝の散歩がある。
金沢が生んだ文豪、室生犀星が
「うつくしき川は流れたり」と詠んだ犀川の土手を歩いていて、
この河川表示が目に付いた。
なんとなく、この川の表示にしては心もとない、ロマンがない。
国家(国交省)が決めたこととはいえ、河川表示、道路標示も
もう少しその場所に合った、時には観光客の目を
楽しませてくれるようなものも欲しい。
いつまでも、中央のデザインの押し付けでなく、
地方のデザイナーの独自性を活かした、
彼らの活躍する場を期待したい。
(K.K.)
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