今年の新聞を整理していて気がついたことの一つは、
「希望をもって、諦めるな、明日があるさ」という、
生きることに執着する人間の強さだ。
例えば、「チリ落盤、33人全員生還」のニュース。
8月5日から69日間、700mもの地下に閉じ込められていた33人が、
全員救出された奇跡的な出来事には、感服した。
その団結力に世界が共感した、とも新聞は報じている。
一方、宇宙からの便りとしては、6月に地球に戻ってきた
日本の探査機「はやぶさ」が、3億kmも遠く離れた星から
小さな砂の粒を持ち帰った出来事。
月以外の星に着陸した人類が、「もの」を手に入れたのは初めてとか。
宇宙の謎に迫るための7年にわたる長い旅では、
何度もの大きなトラブルに見舞われたが、
持ち前の粘り強さに運までが味方をし、
偉業の達成となったと各紙は報じていた。
身近では、来春卒業予定の大学生の就職内定率は、57.6%で、
氷河期並みだと暗い報道が続く。
その大学生以上に、高校生が就職活動に苦しんでいる、
というニュースに接すると、新政府に期待するだけでなく、
社会全体の問題として考えないといけない大人の責任を痛感する。
ただ、生死の問題にくらべると、生活出来るだけでも、
先ずは幸とすべきでなのかもしれない。
この1月に亡くなった恩師の言葉を借りるなら、
「シベリア抑留のことを思えば、会社のどんな出来事も乗り越えられる」のだ。
彼は、私に生きる術を教えてくれ、脱サラして始めた私の小さな会社をも
支え続けてくれている。
「明日があるさ」と居直るぐらいの若さをもって、
来年も就職・転職に臨んでもらいたい。
私たちは、少しでもそのお手伝いが出来ればと思っている。
良いお年を。
(K.K.)
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