余震の後、必ず「大丈夫か」と北京の友人がメールをくれる。
もう、そろそろ一ヶ月だから、収束するだろうと返事を書いた途端に、
また大きな揺れが来た。余震である。
忘れもしない、東日本大震災は3月11日午後2時46分、
大きな余震が来たのは、4月11日午後5時16分、
まぎれもなく一ヵ月後に、追い討ちをかけるように、この余震。
自然とは、なんと無情なものか。
自然の脅威に、人間は手も足も出ないのだ。
さらに、震災から一ヶ月を経ても、
東京電力・福島原子力発電所の事故は、予断を許さない。
大量の汚染水を海に放出するなど、綱渡りが続き、
その深刻度は、史上最悪の「レベル7」になった。
懸命の復旧作業の一方、終わりの見えない不安が広がっている。
避難命令は30キロ圏内になっているのだが、
海外ではすでに、日本自体が危ないという風評が定着しつつあると聞く。
「人間、求めて苦労しようと思わぬ。
しかし求めてでも苦労しなければならぬ時もある。」
と誰かが書いていたが、まさに今回の東日本大震災は、
私たちデザイナーにとって何が出来るかを問うている。
今が、その「求めてでも苦労しなければならぬ時」なのかも知れない。
例えば、有識者による復興構想会議などの提言を具体化し、
グランドデザインするときなどには、デザイナーは積極的に参加し、
明るい未来を描くお手伝いなどが出来れば、と切に願う。
(K.K.)
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