東日本大震災 デザイナーは何が出来るか(8)

神田学会理事・清水さんよりご案内をいただいて、神田明神境内で開かれた
「日本神話と災害教訓に学ぶ夕べ」と題する催しに参加した。
大震災の日、同神社境内には多くの人が避難してきて、
一時は数百人に膨れ上がったそうだ。
「神社が避難地としての機能を持っていることを再認識した」と
神社禰宜の清水さん(神田学会理事)。
早速、地震について深く考える機会を設けようと、この催しを企画したという。
神田明神の氏子である神田と日本橋は、災害が多い地域。
この150年間だけでも、安政大地震、関東大震災、東京大空襲など、
3度にもわたる破滅的被害を受けてきたが、
幾多の困難を克服し、見事に復興を遂げている。
その江戸っ子の心意気を皆様と再考したいとのことだった。
催しは2部構成で、第1部は「災害教訓シンポジウム」。
内閣府中央防災会議のメンバーらによるシンポジウムで、
過去の経験から、大災害への対処や心構えなど学んだ。
第2部は「平野啓子の語りの世界」。
名作・名文の語り部として知られる平野啓子さんにより、
明治期に台風で難破したトルコ人を救助した日本人の真心を伝える
「エルトゥールル号物語」などの朗読が行われた。
「今、神社は何が出来るか」との思いが、社殿前の特設会場を埋めた
400人を超える聴衆の心をつかんでいたように思う。
「デザイナーは何が出来るか」。
今日も、自問自答している諸氏も多いだろう。
(K.K.)
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