突然、北京の友人が訪ねて来た。
忙しい出張の空き時間に顔を見せてくれたのだ。友人とはありがたい。
早速、中国は北京の近況を聞いてみた。
6月30日の新聞は、「国威プロジェクト次々完成」 「中国共産党きょう90周年」
「批判尻目に国産・新幹線開業」などと報じ、北京はお祝いムード一色とか。
その真意は?
中国の二大都市、北京と上海を結ぶ高速鉄道(中国版新幹線)が6月30日開業。
北京?上海間を4時間48分で結ぶ。
「一度に建設した長さ(1318km)としては世界最長で、最高速の鉄道を
わずか38ヶ月で建設した」と自画自賛しているようだ。
ところで、「すぐにビジネス出張に利用するか」との問いに、
友人は、様子を見てからでも遅くないから、当分は利用しないという。
新製品には飛び付かず、生産が安定してから購入するのと同じく、
乗るのもあわてないのだという。
日本の新幹線開業は、東京オリンピックの年、1964年。
すでに47年間走り続けている。
その日本のハード、ソフト両面の技術、経験値、ノウハウは、自他ともに認めながら、
国産・新幹線開業が国威プロジェクトになる中国。
「中国共産党きょう90周年」の記事を読みながら、やはり近くで遠い国のように思えた。
(K.K.)
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