今年も中秋節の季節がやってきた。旧暦の8月15日、丁度10月の始めに当たり中国では大型連休となる。
毎年この季節になると決まって月餅を贈ってくる香港の友人も今年ばかりは
コロナの影響でアジアへ戻れなくなってしまい、わざわざお詫びのメールを戴いた。
なんと律儀な事か、それほど月餅を贈り秋の訪れと共に家族団欒の時間を持つ事が
何千年もの歴史の中で中国に定着しているのだといえよう。
その月餅だがとにかくでかい。中身もぎっしりで餡子の他にも卵やクルミ、
ごまや豆類などとても一人で食べきれるようなものではないのだが、
上海の同僚にはいつも大好評で“子供のころを思い出しながら”平らげるという。
日本の会社の仲間たちと分け合う時はとてもとても平らげるどころではなく、
8等分してお茶菓子としてちょこっとつまんで味わうのが精いっぱいの気がするが
ともかくそのぎっしりとしたあんこのボリュームについつい後ずさり気味である。
それを見越してか日本の某メーカーの季節の月餅はサイズといい味付けといい
又パッケージといい、なんともつまみたくなるような丁度良さを感じさせてくれる。
最近はハーゲンダッツのアイスクリーム月餅やスターバックス月餅も大人気。
伝統の味わいをいかに地域や年代に合わせてアレンジするのかがマーケティングの鍵となっている。
おっこれなら一個いや二個行けるのでは?とはいえいずれも高カロリースイーツ、食べすぎにはどうかご注意を。
(小柳尚久筆)
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