ビートップツーの取締役の木全(きまた)と申します。
いままで、弊社社長の喜多がこのブログを更新してきましたが、
10月から喜多に加え、井上、小柳、木全も書かせていただくこととしました。
どうぞ、よろしくお願い致します。
木全は主に国内のデザインコンサルタントを担当しております。
そんな日々の活動の中で気がついたことを
このブログで紹介していけたらと思います。
JIDA(日本インダストリアルデザイナー協会)
デザインビジネス委員会に誘われて、9月30日に行われた
新潟県三条市でのJIDAのプレゼンテーションに参加してきましたので、
今回はその顛末をご紹介します。
東京は晴天でしたが、9月30日(金)11時12分の上越新幹線に乗り、
越後湯沢のトンネルを越えると、そこは雨でした。
分水嶺を越え、川の流れる方向が違うのを確認しているうちに、
燕三条の駅に着きました。
小雨の中、株式会社相田合同工場社長の相田聡社長と合流し、
「鍛冶道場」と「相田合同工場」を見学させていただき、
プレゼンテーション会場の三条ロイヤルホテルに
チェックインしたのは16時でした。
「鍛冶道場」
http://www.ginzado.ne.jp/~avec/kajidojyo/index.html
「相田合同工場」
http://www.kuwaya.com/index.html
「鍛冶道場」では、和釘作りを体験させていただきました。
20年に一度行われる伊勢神宮式年遷宮。
2012年の遷宮で使われる和釘は、すべて三条市のものだそうです。
「相田合同工場」は、鍬や鋤などの農機具を製造販売されています。
工場は鍛冶屋さんのイメージ通りで暗くて暑いけれど、
郷愁を誘うものがありました。
工場だけでなく、フリクションプレス(!)を自在に操り、
軟鉄の厚板を鍬の形に整えていく75歳の先代社長と
証券会社に勤めていた跡継ぎという親子関係も含めて、
中小企業の典型を見させていただきました。
会場の三条ロイヤルホテルは、三条市のメインストリートにあり、
16時にチェックインして、会場設営を済ませ、
18時の集合時間まで少し時間があったので、街をすこしだけ散策しました。
昔ながらの町屋造りの商店街はシャッター商店街で、
ほとんど人通りもありませんでしたが、一本奥の筋に入ると
そこは昭和のネオン街。繁栄の名残を残していました。
18時半からのセミナーは、「デザイナー活用法セミナー」と銘打ち、
地場の中小企業とデザイナーのマッチングを目的に、
8名のデザイナーが各自10分程度の自己紹介をするという内容でした。
三条工業会17社19名、三条市商工課、三条商工会議所、
デザイナーの総勢30名を超える出席者があり、会場はほぼ満席でした。
質疑応答で、デザインフィーに対する質問があり、
わかりやすい料金体系が求められていることがわかりました。
デザイナーを含め20数名が参加した名刺交換・懇親会も、
にぎやかに進行しました。
何名かの企業の方と話をして、やはり、デザインの必要性を感じていながら、
デザイナーをどう活用すればいいのか、
その費用対効果をどう考えればいいのか、
という部分に不安を抱えているのではないか、
だから、デザイナーと付き合う一歩が踏み出せないのではないか、
そんな印象を持ちました。
デザイナー側からも、もっと歩み寄る姿勢を見せなければならないのだと思います。
このような試みを、盛んに行い、解決策を見つけていくことが
今、求められているのだろうと感じました。
(木全 賢)