ノベルティのデザイン

先日、中国・シンセンで行われた電子部品等の展示会で、
ノベルティとして来場者に配られたという
LED懐中電灯付きボールペンを頂いた。
同じ人が何度も来場しては、このボールペンを受け取るなど、
大好評だったそうで、5日間で8,000個配ったそうだ。
早速、暗い中で使ってみたのだが、最初はスイッチの位置がわからず、
ようやく探し当てたスイッチは小さく、使い辛かった。
ユニバーサルデザインの考慮は、いまひとつ欠けているように思った。
そんな折、ノベルティ専門の女性デザイナーに会ったので、
ユニバーサルデザインついて聞いてみた。
タダで配るものだと、コストが安く、アイデアグッズでなければならず、
デザイナーはユニバーサルデザインまで考えない、とあっさりした解答。
なるほどと納得したが、それでもデザイナーはひと工夫し、
魅力的なノベルティでPRして、より上の商品を買ってもらえるよう
仕掛けるべきではないのか。
言い換えれば、8,000個の餌で魚が何匹釣れるのかを真剣に考えないと、
デザイナーも生き残れない時代になると、私は危惧している。
(喜多謙一)
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