山本さんに携帯電話する時は、「今ゴルフ場ですか」と問うことがある。
3歳下の山本弁理士は、特許庁の研修生として名古屋のブラザーにみえて、
ひとことで高校・大学も後輩と知り、なんだか“安心した”ことを覚えている。
それから約30年後、東京で再会してからは、講演会などのイベントも手伝いしている仲である。
2003年、弟がいるタイはバンコクでゴルフをしたいと金沢の仲間が言い出すと、
山本さんにも仲間入りしてもらい、タイでプレーするようになった。
彼が上手すぎて、私は迷惑かけすぎるからと、年1回のゴルフもギブアップしたが、
彼は毎年、タイ周辺で仲間とゴルフを楽しんでいる。
(『野次喜多本』より抜粋 )
師走の28日、同じ千葉県在住でも、山本さんは我孫子、
勝浦まで150キロあるが、お手伝いに駆け付けてくれた。
この勝浦・愛宕権現様(神社)は、私がここに10年前に来た時は、
地元の長老、故・奈良輪さんが管理されていて“お隣さん”のよしみで、
手すりを作り、神社の看板等彫り、奉納させてもらった。
その、奈良輪さんの遺志を引き継ぎ、勝手に
私・自称“管理人”の真似事をしているから良くメンテが出来ていない。
そこで、今年こそはと、神社・リニューアルに仲間を募った。
彼は、看板を取り付け、掃除し、締め縄飾りなど、いろいろとお手伝いしてくれた。
帰りに奥様にと、金時草(きんじそう)加賀野菜(金沢)とパクチーを差上げた。
彼の礼状に、
『金時草は、胡麻和えにして食べました。
美味しかったです。
パクチーは、植木鉢に植えました。
手伝うことがあれば、また、伺いますので、連絡ください。』とあった。
私も金時草(きんじそう)加賀野菜(金沢)を勝浦で栽培していて、
時には、ふるさとは遠きにありて思うもの・・・と、
室生犀星の詩を口ずさむことがあり、食卓で頂くことがある。
彼も久しぶりに金時草の胡麻和えで、ふるさとを思い出したのだろう。
これも、勝浦・愛宕権現様(神社)の“神様のお導き”と、私は思ったが、
彼はどう感じたか、いつか問うてみたい師走の一コマ。やはり友は持つものである。
(喜多謙一)
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