清水吉治展に寄せて

嬉しい”春便り”として先日は工業デザインの父として知られる柳宗理さん。
96歳まで、生涯デザイナーとして手掛けたデザイン図など資料約七千点
寄託された金沢美術工芸大学が、金沢市に「柳宗理記念デザイン研究所」
を開設、私も不肖・弟子の一人としてはせ参じ、そのオープンを祝った。
(3月26日)

第2弾としての嬉しいお便りは、
マーカースケッチの第一人者で知られる清水吉治さんの、
80才傘寿記念展が5月8日から11日まで東京・六本木のAXIS開催。
日本の大学はもちろん、中国の大学50校以上にも講師として活躍された、
その業績、レンダリング・スケッチ・複写を一堂に展示し、
初日は、お祝いパーティ(有料)も行われる。
川崎和男さんは、この記念展に「デザインにとって、発想表現の
最大技法はレンダリングである。」と、さらに「技法というだけでなく、
デザインの発想と伝達をするデザイン技術の核心である。だから、
なんといっても彼のデザイン核心の技術をデザイナーは学ぶ義務がある。」
と、力強いコメントを寄せてくれた。
 
なお、弊社が「清水吉治先生傘寿記念展実行委員会」の事務局として
お手伝いできたのは、スタッフ代表の井上・下村両君の縁の下の”努力”
に負うところが多い。そして、後輩はもとより、日本の各大学や企業、
中国の大学関係者のサポートがあって実現できたことを、
感謝をこめてここに記しておきたい。
(2014.04.18 喜多謙一)
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