前評判の悪い本『ゴルフVS囲碁VS為替』出版ものがたり

「前評判の悪い本」の出版あいさつ。 というお手紙と、
その本『ゴルフVS囲碁VS為替』を頂いた。
「内容が異業種・多岐に及ぶため、読者の焦点を絞りにくい。・・・」等の
理由で、出版に及ぶまで”極めて悪い本”でしたが、あえて出版したという
著者の弁。
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私は、その本に目を通して下記のようにコメントした。
“日本の出版社は、お手紙にもあるように一様に、読者の焦点を絞りにくい・・・
という一言で済ましていますから、このところ出版界が低迷しているように
私は思います。従って、何万部発行の数字も大事ですが、この一冊で読者は
ゴルフ、碁、為替の世界が覗ける、歴史を学べる、いろんな楽しみを得ること
ができるのでは?”
ゴルフは野外スポーツ、囲碁は室内、為替は生活を左右する経済行為。
人としての楽しみや、生き甲斐など、どの分野にでも横たわるものをテーマに
しているだけに、私には身近に思え、バトルというフレーズが今流の”センス
として面白い”と思った。
何を隠そう、彼は私の上司で、当時の彼はゴルフハンデ、ゼロ。
碁はアマチュアでは名古屋で敵なし、書道はといえば、一万時間かけてモノに
するという天才肌の人でしたから、ゴルフ・囲碁・為替は、専門家顔負けの
“腕・頭の持ち主”。それでも75歳から、暇つぶしの2年間、大学院でMBAを
取得してから執筆したというから、またまた凄い。
早速、ゴルフの好きな友達や親類にメールで読むことを薦めた。
ところが、アマゾンでも入手できず近くの本屋さんにも置いてないという。
2月1日発行となっているから、私も近くの本屋さんに問い合わせたところ、
注文して2週間待ちとか。読みたいときに入手できない、出版界の流通は
どうなっているのか、しばし疑問を持った次第。
先回の川崎さんのKK塾セミナー・ブログでも触れたが、
低迷しているデザイン界も、出版界も同じように、異業種の人たちとの
交流で切り口を変え、マンネリ化を打破し前進して行く。
彼の「コンシリエンスデザイン」は学術性と芸術性+文理融合により、
結合性・統合性による学際化を目指すものと・・・今、業界で求められて
いるのはみな同じだとも思った。
(喜多謙一)
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