面接 I プロダクトデザイナー転職ガイド2024

当社の求人はプロダクトデザイナーが最も多いのでこのようなタイトルですが、他デザイナーにも参考になると思います。
※過去に掲載した内容を加筆したものです。一気に読みたい方はこちら

今回はデザイナー転職時に軽視しがちな「面接」についてです。

企業が中途採用をする場合、まずはポートフォリオ・職務経歴書・履歴書で書類選考をします。ここでかなりの人数が落とされ、受かった人だけが面接に進めます。
面接はデザイン部門長による1回の場合と、社長面接の2回に渡る場合があります。
面接のスタイル・位置づけは企業や求人内容により異なり、概ね以下の4つに分かれます。

A-1)他に候補はいない:スキル、人柄、コミュニケーション能力の審査

他に候補者はいないものの、ポートフォリオや職務経歴書だけではわからないので実際に問答をして確認をするケースです。中途採用ではこのケースが一番多いと思います。
他に候補者がいないからといって油断は禁物で、ここで落ちることもよくあります。

この場合のアドバイスは、事前に想定質問(次回「面接Ⅱ」で説明)を考え、答えをある程度用意しておくことです。しかし、丸暗記してしまっては不自然になるので、キーワードをメモする程度にとどめた方が無難です。話し慣れていない人は、誰かに質問してもらい人前で話す練習をしておいた方が良いです。

なお、仕事内容などで気になる点があれば一次面接で質問しておくとよいです。二次面接は社長面接で、とてもそんな雰囲気ではない可能性があるからです。(この点については、A-2)で詳しく説明します。)

A-2)他に候補はいない:ほぼ内定だが念のための確認

こちらは、求人条件が難しい場合によくあります。
マッチする人が少ない求人では、数ヶ月以上探し、やっと条件に合う人物が見つかります。この場合は企業側は書類選考時点でほぼ内定させようと考えています。面接時には競合はおらず、最低限のやりとりだけした後は、入社後の手続きなどが話される場合もあります。

このようなケースの際のアドバイスは自然体で行くこと。また、質問や不安な点があれば聞いておきます。というのは、もし内定が出た場合、受諾するのか、他社にするのか、を決めなくてはいけないからです。
この段階では、企業側はほとんどの場合、答えにくい質問でも素直に答えてくれます。悪条件を隠して入社してもらっても、すぐに辞められてしまったら企業側としても大きな損失になるからです(合わない人材には最初から断ってもらった方が損失は少ないのです)。年収やテレワークなど、もしどうしても譲れない条件があるのであれば、ここで主張しておいた方がよいでしょう。

B-1)面接で複数人から絞る場合:面接のみ

書類審査で数人が残り、面接での受け答えでさらに候補者を絞るケースです。

書類審査の結果ではAさんが良かったけど、面接での受け答え、自分のポートフォリオを正しく説明できるか、質問に対して正しく答えられるか、という結果をみて、Bさんの方が良いね、と逆転することは良くあります。
また、面接結果が合格を出す水準になかった、ということで全員落選で再募集、ということもあります。

この場合のアドバイスは、A-1)と同じです。事前に想定質問(次回「面接Ⅱ」で説明)を考え、答えをある程度用意しておくことです。面接に緊張してしまう方は、誰かに質問してもらう模擬面接もお勧めです。

B-2)面接で複数人から絞る場合:事前課題あり

面接の前に課題が出て、その課題をプレゼンするものです。2、3週間前に課題を伝えられる場合もあれば、当日朝から夕方まで1日で作成、という場合もあります。
課題はたいてい、業務で可能性のあるデザインの提案です。ターゲットが決まっている場合もあれば、ターゲットも自分で設定していい場合もあります。

手描きを重視する企業ではラフスケッチも全て持ってくるように言われる場合もあります。プロセスも重視されるからです。

当日に見られるのはデザイン力とプレゼン力です。A-2)と異なるのは、デザイン力がかなり重視されるという点です。ここでのアドバイスは、事前課題が期間中にうまくいかなくてもハキハキと自信をもってプレゼンするのがいいと思います。

また、基本的なことですが求人企業は一緒に仕事をする仲間を探している、ということを忘れないでください。デザイン課題は企業が通常デザインしている製品であることが多いので、面接官はその分野のベテランです。従って、なかなか彼らの想像を超えるようなデザインは難しいと思います。しかし、それでも真摯に課題に取り組んで自分なりの考えを堂々と示せれば、この人とだったら一緒にやっていきたい、と思ってもらえると思います。

逆に、自分を良く見せることを意識しすぎて、「なんだかすごそうだけどこんな人とは働きたくないな」と思わせてしまうことがないようご注意のほど。

<次回は「面接Ⅱ」についてです>

(下村航)

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