プロダクトデザイナーが転職する際のポイントを分けて掲載しています。 (※一気に読みたい方はこちら。https://www.bt2.net/oyaku) 今回はデザイナー転職時に軽視しがちな「履歴書」についてです。
デザイナー転職での3点セットは、作品集(ポートフォリオ)、職務経歴書、履歴書です。重要度の順番はこの通りで、場合によっては「書類審査では履歴書は不要」というケースもあります。 そのような扱いの履歴書ですが、重要だったケースが何度かありましたので、その経験を説明します。
<よく注意する点>
1)写真はほほ笑む程度の笑顔で!
一昔前には「あごを引いて真剣な顔で」と言われた記憶があるのですが、現代においては少し口角をあげてややにっこりしているぐらいの表情が好まれます。他社のサイトなのですが、このページの中央に「表情のNG例」としてモデルさんを使った写真での比較があります。企業は「一緒に働く仲間」を探しています。これを見れば、笑顔の方が採用されやすい、とわかるでしょう。
転職HACKS「履歴書写真 落ちない撮り方丸わかり」
https://ten-navi.com/hacks/resume-9-3839
2)志望動機のあるフォーマットを使う
履歴書はいろいろなサイトでフォーマットが見つかりますが、必ず「志望動機」のあるフォーマットを使ってください。そこに、御社に入りたい、という熱い気持ちを簡潔に書きましょう。
某メーカーでは、デザイン部門のマネージャーが作品集と職務経歴書で書類審査をしている最中に、「うちの製品はやや特殊だから、これまでの経験だけだと何とも言えないな。なぜうちに入りたいのか、ということが知りたいので、履歴書も提出してもらえますか?」と言われました。
また、職務経歴書の時も書きましたが、人事部門の役員など、デザイン部以外の方が面接に出てくる場合、作品集を見ないで職務経歴書と履歴書だけを熟読している様子がよく見られます。そういった方々にも人となりをアピールする材料だということを忘れないでください。
3)職務経歴、学歴に空白を作らない
タイトルの通りですが、例えば仕事を辞めた後、次の会社まで1年や2年あいたり、海外留学までに1年あく場合があります。そうした方に質問すると、たいていきちんとした理由があります。例えば「会社を辞めた後、次の就職先を探しながら、友人から単発で仕事を受けていた」、「海外留学のためにお金を貯めるために1年間デザインと関係のないアルバイトをしていた」「学校を卒業した後、大学院に行くか就職するか迷いながら就職活動をしていた」等々です。
いずれにしても、何も書いていないと採用する側は不安になったり悪い想像をしてしまうので、上記のような理由でも構わないので職務経歴欄に()付で1行足して、空白期間が無いようにしましょう。
4)指定がなければ手書きでなくてOK
たまに聞かれますが、中途採用の際には手書きである必要はありません。むしろ読みにくいので、よほど字に自信が無い限りは、PCで作成してプリントしたもので構いません。
ただし、逆に「履歴書(手書き)」と記載があったら要注意です。作業の丁寧さ、文字のバランス等も合わせてチェックされています。過去、手書きでの履歴書が必須である会社で、書類審査で落ちてしまった方がいらっしゃいました。確認したところ、履歴書の文字が雑で、欄からはみ出してしまっているところもありました。
<その他、過去に求職者から聞かれた質問>
Q)学生時代の就職活動の際に使った、○○美術大学と書かれた履歴書が家にあるのですが、これを使ってもいいですか?
A)やめた方がいいです。先ほどの「志望動機」は御社に入りたい、という熱意を示すもの。それを、家にあった昔の余りを使って表現する、というのはおかしいですよね?採用する側も、「なぜこの人は学生時代の履歴書なんだ?」と疑問に思うと思います。
Q)本人希望欄(給料、勤務地、・・・)という欄があるのですが、ここで希望年収は書いた方がいいですか?
A)よほど譲れない条件があるなら書いた方がいいですが、基本的には書かない方が良いです。
以上です。冒頭にも書いたように、履歴書は最も重要度が低いのでつい油断しがちですが、凡ミスの無いよう、ご注意ください。
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