プロダクトデザイナーが転職する際のポイントを分けて掲載しています。
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今回は「手描きスケッチ」についてです。
ビートップツーの扱う求人案件はプロダクトデザイナーが最も多く半数以上を占めます。プロダクトデザイナーの求人内容を企業様にヒアリングに行くと、やはり手描きスケッチの重要性を切に感じます。もう一方は、3D-CADおよびレンダリング能力。他にも製造の知識や構造、機構、交渉能力等々ありますが、まずは手描きと3D。
ある企業の方が、こんな話をしていました。
「『手描き』と『3D』は車の両輪みたいなもので、どちらも同じように大事。但し、今回の募集は20代の若手希望なので、まずは手描きスケッチを重視する。3D-CADは入ってからいくらでも教えられるけど、手描きは教えられないから。」
なお、ここでいう手描きスケッチとは、サムネイルやアイディアスケッチのことです。初期段階でサッと描いて思考を広げるラフなスケッチの能力が求められています。そこで今回は、手描きスケッチの参考になる書籍をいくつかご紹介します。
デザインの発想から表現 プロダクトデザインスケッチ
清水 吉治 (著) 出版社:日本出版サービス
言わずと知れた日本のマーカースケッチの第一人者、清水吉治先生の本です。
数ある清水先生の本の中でも手書きスケッチのテーマではこの本をお勧めします。後半にキヤノン、セイコーエプソン、富士フイルム、日野自動車、富士重工、タニタのインハウスデザイナーが描いたラフスケッチが載っているからです。
本来は門外不出でしょうが、清水先生だからこそ提供を受けることができたのであろう貴重な資料を見ることができます。
Sketching: Drawing Techniques for Product Designers
Koos Eissen (著), Roselien Steur (著) 出版社: Bis Pub
こちらは英語ですが、厚さが3cm近くあります! ラフスケッチに重点を置いており、まさにぴったりな内容です。さまざまな海外のデザイン事務所がラフスケッチを掲載しています。スケッチの描き方、パースの付け方や影の付け方等、細かく説明があります。
英語が読めればきっとわかりやすいと思います。(私は英語は得意ではないので。。。)
アイデア&プロセスの法則 プロダクトデザイン
IDSA (編集), Lynn Haller (原著), Cheryl Dangel Cullen (原著) 出版社: 毎日コミュニケーションズ
この本は世界中の数多くのヒット製品について、発想段階からサムネイル、アイディアスケッチ、レンダリング、ラフモデル等まで掲載されています。中には驚くほど雑なサムネイルもあり、この商品がこんなラフな絵から生まれたんだ、と妙な感慨を覚えます。もちろん、手描きスケッチも豊富です。