このところ印刷業界に転職するデザイナーは少なく、むしろ敬遠する人が多い。
なぜと聞くと、印刷業界では、デザインの良し悪しの評価がされることなく、
印刷料金につっこみで「企画・デザイン・紙代・印刷代金」等の名目で
すべて含むという形で評価され、デザインの価値を認めてくれないからだという。
これだとデザイナーとしてのモチベーションも低くなってしまう
というのが敬遠する理由だ。
しかし、逆にこの業界に長年籍を置き、地道に勉強を続ける人たちもいる。
作品の出来上がりの良し悪しが、デザイナー自身の印刷関連知識の有無によっても
大きく左右されることを、彼らは知っているからだ。
印刷のプロセスを学んでおけば、業界全体が見えることにもなるから、
キャリアアップにつながることは間違いない。
コスト面も含め、川上から川下までわかるようになることは、
デザイナーにとっては「鬼に金棒」だ。
印刷業界のベテランで、最近還暦を迎えた私の友人は、
国内でもモテモテ、さらに中国からは顧問に迎えたいという話もあるそうだ。
自身の専門分野だけでなく、広く全てのプロセスに通じていることは、
よりよいデザイン、よりよい転職にとって重要なことなのだ。
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