一枚の風刺画(イラスト画)が世界を脅かす時代に突入した。
欧州メディアによるイスラム教預言者、
ムハンマドの風刺画掲載問題を巡る
欧州とイスラム社会の対立激化への懸念が拡大、
事態を収める動きが国際社会に広がってきた。
最初の風刺画掲載紙が出て、イスラム教徒らの
抗議行動の矢面に立つ形となったデンマーク。
そこからインドネシア・パキスタンまで、
その影響は飛び火して続く。
ITの目覚しい発達スピードに合わせるかのように、
暴動が同時多発的に世界に蔓延する。
たかが風刺画一枚が世界を脅かす時代、
グラフィックデザイナーを目指す人のみならず、
デザイン関係者、マスコミも考えなければならない。
ひとことで言えば、文化の違いを政治に利用する策略で
民衆を扇動する人間がどこの国にでも存在している
ということなのだろう。
そういう意味で、この問題は奥が深く、簡単に収まりそうにない。
我々は、政治に利用されない、誤解を生むことのない作品制作を
考えないといけない時代になった。
風刺画といえども、人を、民族を傷つけてはいけない。
無知で描いたとは思えないが、
何かしら表現者を目指す人は自戒したい。
そして、文化とは何かを常に考えてもらいたい。
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