何年ぶりかで旧知のフリーランスデザイナーに会った。
彼等は30年ほど前、日本人と米国人の二人でデザイン事務所を立ち上げ、
今日まで様々なデザインを世に送り出しているベテランデザイナーである。
例えば、彼等にマーケットリサーチについて問えば、
「使われている状況・環境によっても使い方が全く違うので、
それはデザイナー自身が実際に見ないと分からない。
デザイナーの見たリサーチと、マーケティングの見たそれは全く違う」
など、本質を突いた返答が返ってくる。
彼らの話は当たり前のように聞こえるが、実際日本では、
営業・販売寄りの「売れるもの」感覚でデザインが決められることも多い。
彼らからは、それでは本当にユーザーの求めるものになっていないのでは?
との鋭い指摘もあった。
米国のように、インハウスデザイナーが存在しない国では、
フリーランスデザイナーの活躍がすべてである。
従って、彼らはクライアントの話は尊重するが、
インハウスほどべったりではないから、
本来の、ユーザーが求めるデザインを世に出せるのだ。
アップルの「iPod」などがいい例だという。
これから日本でも、「本当のデザイナー」を目指すなら、
フリーランスデザイン事務所でいろんなことを経験し、
「ユーザーが求めるデザインとは何か」を勉強したなら、力がつくと思った。
「穴場」という言い方が正しいかどうか分からないが、
フリーランスデザイン事務所への転職も一考の価値ありと思う。
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