11月23日、“勤労感謝の日”、という何かと古めかしい日に、わが社の創業30周年、お祝い行事を、仲間で、“ミニパーティー”と称して集まり祝った。
古めかしい日と私に映るのは、1964年、東京五輪の時に名古屋のブラザー工業に入社、その時、勤労部(後の人事部)に配属され、初めての職場名が勤労部だったから印象深い言葉に映り、研修後デザイン部門に回されたことが今でも新鮮に覚えている。
因みに“勤労感謝の日”、を事典で見ると1948年(昭和23年)「たっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」ことを趣旨として“勤労感謝の日”としたとあるから戦後の生々しい焼き後から、立ち上がろうとする「日本国」が見えてくる。
(米国では、11月の第4木曜日に感謝祭を催す「Thanksgiving Day」習慣があったと)
弊社・創業が1995年12月、翌1月には忘れられない「神戸淡路大震災」に見舞われ、テレビで見る限り、こんな時期に、創業したと、悔やみ、悩み多かったことを思い出す。
食べてゆくためには、当時、出来つつあった「コンビニ」に学び、「デザイン界のコンビニ」を目指したら・・・と、そのことを、写真入りで日経は取り上げてくれた。
デザインコンサルタント業ですから、何でも・・・する、としたら「社史を編纂する仕事」も舞いこみ、スタッフや外部の仲間にも入ってもらい2年程かけて取り組んだりした。
また、外国のデザイン調査依頼や、社内デザイナーの応援など、何でも引き受けた。
転職がどちらかというと“白い目で見られていた時代”から、デザイナーの個性を伸ばすのは“当たり前の時代”に差し掛かって、やっと人材のビジネスが出来るようになった。
何年かぶりで人間ドック入りした時、目にした「健康はすべてでない。しかし健康がなければすべてがない」とあり、・・・思えば、30年の中で、甲状腺や軽い食道腫瘍手術で入院したが、軽く済んだから健康を維持できたのだ。
継続は力なり、“健康がなければすべてがない”という言葉をかみしめている“
2024.11.29 喜多謙一