先日、同窓会をかねた、とあるパーティーで、大きな刺激を得た。
信州は小諸で陶芸家をしている友人・A君。
彼が一枚の地図を出し、この6月にスペインのお遍路コースを
38日間連続で歩いてきたと、目を輝かせて話すのには驚いた。
日に焼けた顔は、還暦を越えたとは思えないぐらい若く、健康的に見えた。
スペイン北部のコースを、毎日20キロ歩く。
雨の日も、風の日も、歩く。
病気になれば連泊が許されるが、
それ以外は一箇所一晩の宿と決められているので、
毎日歩き続けなければならない決まりだそうだ。
四国のお遍路は有名だが、スペインのそれはどんなものか、
いろいろと野暮な質問を試みたが、彼は丁寧に答えてくれた。
1)宗教は関係あるのか
→宗教は、あれば何でもいいらしく、仏教もOK。
2)安全面はどうなのか
→大丈夫。お遍路を襲う山賊はいないらしい。
3)トイレはあるのか
→トイレは青空のもとで。
4)楽しかったこと、苦しかったこと
→楽:お花が一杯。6月はベストシーズンだそう。
苦:慣れるまでは、毎日20キロ歩くのは辛かった。
5)次はどこかに行くのか。
→フランスのアルル地方を歩きたいとの抱負。
普通の同窓会では、「子供の話、孫の話、両親の介護、病気」と、
面白くない話ばかりだから参加しないという人が多いが、
彼のように目を輝かせて話す友人に会うと、
同窓会も捨てたものでないと思った。
大きな刺激を得たし、いつか真似てみたい。そう、歩けるうちに…。
(K.K.)
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