「歩くこと」を趣味の一つと決めてから、
ときどき、面白いことが見えるようになった。
先日も、ある放送局の前を通りかかると、
ライブを聞く人だかりに出くわした。
観客の中に紛れては聞かず、輪の外でその光景を見ていた。
ライブが終わると一瞬、興奮が冷める……と、すぐ机が並べられ、
CDが並べられて、観客は買い求めるために行列をつくる。
その光景を見ながら、今、流行の
「研ぎ澄まされた五感が、製品づくりの競争力の源泉」
という言葉を思い出した。
観客は、ライブを五感でとらえ、興奮し、CDを買うにしても、
やはり、大きいのは第六感、理屈ではない部分で、
このミュージシャンの魅力を感じているのではないかと思う。
「五感」は、人間にとって、ベーシックなものだ。
そうした基本的な感覚を超えた「第六感」が働くことで、
最終的な「購入」に結びつく。
そこに、マーケティングの原点があるのだと思う。
時には、立場を逆に、観客を主役と見ることも必要だ。
(K.K.)
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