印刷業界のコンサルタントをしている友人と、暑気払いをした。
この業界でも、かなりデザイナーが活躍しているので、
業界動向を聞きたかったが、彼はまず、最近購入した
携帯電話の使い方が難しい、という話から始めた。
分厚い取扱説明書がついているのだが、見る気はしないと言う。
この手の印刷物は、世に「ゴミ」を出しているようなものだ
…と自省しながらではあるが。
今回の買い換えは、3歳のお孫さんと通話するために、
通話無料になる同じ会社にしたからだという。
お孫さんは、取扱説明書は読めないが、
毎日電話をかけてくるというから、慣れというものなのだろう。
また、母親が忙しいときは、携帯電話に録画されているアニメを
見るように「訓練されている」という話を聞いて、さらに驚いた。
携帯電話は、まるで3歳児の玩具なのである。
このまま行くと、どういう世の中になるのだろう?
時代の動きに対応することなく、あの分厚い取扱説明書は、
依然として存在しているという事実。
世に「ゴミ」をだしている業界なのだとしたら、先がないだろう。
もう少し工夫を凝らして、分かりやすい、見やすい、
消費者寄りの取扱説明書でないと見てくれないという事実を、
メーカーや販売元が、真剣に考える時に来ているようだ。
もう、3歳児には、取扱説明書は、いらないのだから。
(K.K.)
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