日仏交流150周年

最近、ヨーロッパに出張し、フランスで「日仏交流150周年」記念展を
覗いてきたというデザイン関係者二人に会った。
彼らは、口をそろえて、知恵大国・フランスのしたたかさを見た、
というので、ここでご紹介したい。
「日仏交流150周年」記念事業として、フランスでは、日本美術の禅宗絵画や、
肉質浮世絵、黒澤映画まで幅広く紹介する企画展を実施している。
中でも、「文化遺産と創作は結びついている」という意識が強く、
現代の芸術も積極的に取り上げている。
ケ・ブランリー美術館の「日本民芸の精神」展(1月11日まで)では、
民芸運動の創始者・柳宗悦と、息子の工業デザイナー柳宗理に着目、
日本古来の暮らしに根ざす民具、民芸品、
柳宗理の代表作「バタフライ・スツール」に至る、
日本の近代デザインの道筋を紹介しているという。
日本では、近代デザインと言う言葉も、死語になりつつあるが、
このあたりの日本の凄さを、彼らは、まじめに理解し、
取り上げているところに、私は、フランスという国の、したたかさを見る。
「黒澤明デッサン展」にも同じ視点が見られ、
日本文化理解に努めている姿勢は立派、
やはり、芸術大国・フランスだと、二人とも口をそろえて話してくれた。
年末年始、フランスに旅行される方は、是非、足を運んで見てはどうだろう。
(K.K.)
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